
バーレーン BAHRAIN
サッカーのアジア予選でたまに対戦するくらいの印象しかないであろうバーレーンは、実は気軽にさくっと旅できる国である。
バーレーンBAHRAIN
ふらっと立ち寄れる中東の小さな王国
中東の観光国といえば、アラブ首長国連邦やカタールを思い浮かべるだろう。F1がお好きな方以外、サッカーのアジア予選でたまに対戦するくらいの印象しかないであろうバーレーンは、実は気軽にさくっと旅できる国である。東京都23区と神奈川県川崎市を足したほどの国土に要所が固まっており、数日の滞在でも十分に楽しめるので、新規の訪問国開拓にはうってつけだ。
この国で最大の見どころは通称「バーレーン要塞」と呼ばれる世界遺産、カラート・アル・バーレーン。数キロ離れた所に高層ビル群やショッピングモールがあり、古代遺跡と近代的な建物が混在した絵面は新鮮だ。日中は暑いので、冷房が効いた併設の博物館で休憩を取りながら散策することをおすすめしたい。また、昨年世界遺産に登録されたディルムンの墳墓群をはじめとした古墳のラインナップも充実している。
裕福な中東諸国ではインドやパキスタンからの出稼ぎ労働者が多いため、男ばかりの安い食堂で本格的なカレーを味わえるのは中東旅の醍醐味だ。バーレーンではイスラム教が国教とはされているが、バーや専門店ではアルコールも購入可。ローカルビールを探してみたが、現地生産の大手ビールブランドしかなかったのは残念だった。
ビザは空路到着時に約12ユーロで取得可能。国内移動はローカルバスのほか、ウーバーも普及しているので比較的イージーだ。お隣のサウジアラビアとは橋でつながっており、陸路からの越境も可能。単体では若干パンチにかける国なので、近隣国とセットで周遊してみてはいかがだろうか。
バーレーン 基本情報
- 首都:マナーマ
- 人口:150万3000人(2018年)
- 言語:アラビア語
- アクセス例 空路:デュッセルドルフからイスタンブール経由で片道7時間