特集 番外編
編集部スタッフおすすめ
本当に「行ってよかった」旅行先
本特集では英独仏の旅の傾向をもとに選りすぐりの旅行プランをご紹介してきたが、特別な旅の可能性はいつだって無限大! 番外編として、ドイツニュースダイジェスト編集部3人がトレンドを度外視し、自身が体験したからこそおすすめしたい旅行先をご案内する。
フランス FRANCE
フランス、スイス、イタリアを一望 アルプスで英気を養う
都会の人混みや仕事生活に疲れた人にお勧めしたいのは、やはり自然の空気を吸うこと。これを実感したのは昨年の夏、欧州最高峰モンブランの麓にある町、シャモニーを訪れたときでした。シャモニーではアクティブウエアに身を包んだ登山家たちが多くいますが、さすがに私にはそこまでの元気はありません。そこで知人のお薦めするロープウェイでモンブラン山系の山「エギーユ・デュ・ミディ」に登ってみました。
昨年の夏は暑さでくたびれていましたが、標高3842メートルの山頂は真夏でもコートがいるほどの寒さです。そして山頂には、フランス、スイス、イタリアのアルプス山脈を360度見渡すことができるテラスがあります。まるで飛行機の窓から飛び出したような世界が広がり、息をのむような美しさ! 体の中からゆっくりとポジティブなエネルギーが沸き起こるのを実感しました。体力に自信のない人でも、気軽にモンブランの絶景を堪能できるのでお勧めです。
最後に、グルメ情報もお伝えしましょう。シャモニーの周辺はチーズの切り口を温めてから削ぐ料理「ラクレット」やチーズフォンデュで有名。冬場の料理ですが、寒い山頂から帰ってきたら食が進みますよ。
by 編集部(島)
チェコ CZECH REPUBLIC
地元のディープな文化に浸る プラハ7区での1日ツアー
世界で最も美しい都市、プラハにかつて1年ほど住んでいました。観光地はほぼ1区に集中していますが、今回はギャラリーや劇場、カフェ、芸術家のアトリエなどが集まる7区をお勧めしたいと思います。
まずはナショナルギャラリーへ。チェコの作家はもちろん、アイ・ウェイウェイなど世界的に有名なアーティストの企画展も精力的に行っています。お昼休憩は、美術館からも近いカフェ「Ouky Douky Coffee」で。古本だらけの魅力的な空間で、おなかも心も満たされます。カフェを出たら、市街地で本屋、雑貨屋、古着屋さんめぐり。アートブック店「Page Five」や、オリジナル文房具店「Papelote」では、特別なお土産が見つかるはずです。
天気が良ければ、地元民の憩いの場であるレトナー公園を散歩しましょう。高台から旧市街を一望できるほか、夏にはビアガーデンもあるので、ここで夕食を取るのも良いですね。すっかり日が暮れた頃には、ヒップな映画館「BIO OKO」(写真)へ。実験的な映画はもちろん、エントランスの広いバーには若者たちが夜な夜な集い、談義に花を咲かせています。こうしてプラハの夜は、更けていくのでした……。
by 編集部(真)
日本 JAPAN
故郷を観光者目線で楽しむ 東京の島めぐり
2022年4月から、ドイツニュースダイジェストは東京観光財団より指名を受けて「東京観光レップ」を務めています。ドイツから東京へ旅行してもらうため、PR活動をしているのですが、自分の故郷でもある東京の魅力にあらためて触れる機会が増えました。
そして夏に訪れたのが、伊豆諸島の新島と式根島。どちらも東京都の島で、本土からはフェリーで3時間ほどなのですが、調布飛行場からプロペラ機に乗るとたったの35分! 到着してまず驚いたのは海の色でした。「新島ブルー」と呼ばれる少しミルクがかかった青色で、ついさっきまでコンクリートジャングルにいたのがうそのよう。ひとしきり泳いで海岸にある無料温泉へ行き、海を眺めながら体を温めました。夕食は名物「島寿司」に舌鼓を打ち、満点の星空の下飲み屋をはしごして、大人な夜を過ごしたのでした。
翌日は連絡船でお隣の式根島へ。レンタサイクルでリアス式海岸へ行き、シュノーケリングにトライ。ほんの少し泳いだだけで、サンゴ礁をお散歩中の魚たちに出会えます。旅行中、一緒に行った友人と「ここ、本当に東京?」と何度口にしたことか……。ぜひ皆さんも新鮮な気持ちで故郷を旅してみてくださいね。
by 編集部(穂)
英国・ドイツ・フランスで気持ちをリセット アフター・コロナの欧州旅行 >