ジャパンダイジェスト

ドイツニュースサマリー2009

1月 Januar

世界ユーロ導入10周年(1日)

日本エチオピアで誘拐の赤羽さん解放へ(7日)

ドイツ追加景気回復対策で合意(12日)

キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)は第2弾となる景気回復対策として、向こう2年間で500億ユーロを投じることで合意した。国民の負担を軽減し、景気を刺激する狙い。

ドイツヘッセン州でCDUとFDPが連立へ(18日)

コッホ氏(CDU)がイプシランティ氏(SPD)を破り、州首相の座を維持した。ヘッセン州では昨年1月の州議会選以降の混乱がようやく収拾した形に。イプシランティ氏は同州党首を辞任した。

世界米国・オバマ新政権が発足 (20日)

ドイツDB、従業員監視問題が発覚(28日)

ドイチェ・バーン(DB)が全従業員の4分の3に当たる17万3000人を秘密裏に監視していたことが分かり、連邦警察が捜査に乗り出した。

世界北朝鮮・南北合意の無効化を宣言(30日)

2月 Februar

ドイツグッテンベルク氏が経済相に(10日)

グッテンベルク氏グロス経済相(CSU)が、年齢を理由に辞意を表明したことを受け、後任に37歳のグッテンベルク氏が抜擢された。
写真)貴族出身、戦後最年少の経済相として一躍話題の人となったグッテンベルク氏。©Dr.Karl-Theodor zu Guttenberg

ドイツ金融機関の国有化が可能に(18日)

連邦政府は、金融市場の安定化と再建のため、経済不振に陥った金融機関の国有化を可能にする法案を閣議決定。不動産金融大手ヒポ・レアル・エステート(HRE)の経営危機を受けた法案で、戦後初となる異例の試みに。

3月 März

ドイツケルンで古文書館が崩壊(3日)

1970年代に建設された国内最大級の古文書館とその他の複数のビルが突然、崩壊した。崩壊現場は広範囲にわたってがれきの山となる一方で、大きな穴も空いた。この事故により、2人が犠牲となった。

日本総額2兆円の定額給付金支給スタート(5日)

ドイツヴィネンデンの学校で銃乱射(11日)

ヴィネンデンの学校で銃乱射バーデン=ヴュルテンベルク州ヴィネンデンにある学校で、17歳の男子卒業生ティム・Kが銃を乱射し、15人を殺害した。Kは3時間に及ぶ逃走の末、自殺。Kが使用した拳銃は、Kの父親が射撃のため、合法的に所有していたものだった。
写真)この事件をきっかけに、さらなる銃規制の強化と若者の心の問題に焦点が当てられた。©Michael Probst/AP/PA Photos

世界若田さん宇宙へ、
スペースシャトルの打ち上げ成功 (15日)

ドイツ警察、DNA鑑定ミスで大失態(26日)

バーデン=ヴュルテンベルク州ハイルブロンで2007年4月、女性警察官が射殺された事件で、警察が行方を追っていた連続殺人犯「ハイルブロンの怪人」は存在しないことが分かった。綿棒の生産に携わった女性作業員のDNAが付着していたことが原因で、鑑定に重大なミスがあったと。捜査のずさんさへの非難とDNA鑑定の信頼性について議論が起こった。

4月 April

世界イタリア・地震M6.3で非常事態宣言(6日)

ドイツ新車買い換え補助枠、拡大(8日)

連邦政府は、1月末の制度開始直後から申請が殺到していた、新車への買い換えを促す「環境奨励金」制度の予算枠を15億ユーロから50億ユーロに拡大した。

世界タイ・反政府デモで
バンコクに非常事態宣言(12日)

世界WHO、新型インフルエンザ発生を認定 (27日)

世界米国・自動車大手クライスラーが破たん (30日)

5月 Mai

ドイツ日独首脳会談(5日)

ベルリン市内の首相府で、メルケル首相と麻生首相が会談。経済危機、温暖化対策で協力することを確認した。

日本民主党の小沢代表が辞任、
新代表に鳩山氏(11日)

日本裁判員制度がスタート(21日)

ドイツヴォルフスブルクが初優勝(23日)

ヴォルフスブルクが初優勝サッカー・ブンデスリーガ1部のVfLヴォルフスブルクが、クラブ史上初のリーグタイトルを獲得した。同チームに所属する長谷部、大久保は日本人選手として31年ぶりにマイスターシャーレの栄光に輝いた。
写真)初優勝を祝うヴォルフスブルクのメンバー ©Frank Augstein/AP /Press Association Images

ドイツケーラー大統領が再選(23日)

任期満了に伴う大統領選挙がベルリンで行われ、CDU・CSUが擁立するホルスト・ケーラー現大統領(66)がSPD推薦のゲジーネ・シュヴァン氏を破り、再選した。

世界ベルルスコーニ伊大統領の
政界スキャンダル拡大 (31日)

6月 Juni

世界米国・自動車最大手GMが破たん (1日)

日本足利事件で冤罪、
菅家さん17年半ぶり釈放へ(4日)

ドイツ欧州議会選、CDU・CSUが第1党維持(7日)

欧州連合(EU)加盟27カ国で実施された欧州議会選挙で、中道右派CDU・CSUが得票率37.9%で、中道左派SPD(20.6%)に大差を付けて勝利した。

ドイツアルカンドルが破産申請(9日)

百貨店カールシュタットや通信販売クヴェレを傘下に置く流通・旅行大手アルカンドルが破産を申請。金融業界や自動車業界を手厚く支援してきた連邦政府は、再建計画が不十分として支援を拒否した。

世界WHO、新型インフルにフェーズ6を宣言 (11日)

ドイツ連邦議会、尊厳死法案を承認(18日)

SPDのシュトゥンカー議員が提示していた尊厳死をめぐる法案について、連邦議会が賛成317票、反対233票で承認した。しかし、生死をめぐる問題に教会関係者らが抗議を続けている。

ドイツエルベ渓谷、世界遺産登録抹消へ(25日)

エルベ渓谷国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、ドレスデン中心部を流れる「エルベ渓谷」を世界遺産の登録から抹消することを決めた。理由は、「建設中の橋が文化的景観を損ねたため」と。
写真)「エルベのフィレンツェ」と呼ばれるドレスデン周辺の渓谷 ©MATTHIAS RIETSCHEL /AP/Press Association Images

世界米歌手マイケル・ジャクソンさん(50)が
死去 (25日)

世界中米ホンジュラスでクーデター勃発(28日)

7月 Juli

ドイツイスラム女性惨殺事件(1日)

イスラム女性惨殺事件ドレスデンの裁判所の法廷内で、証言人として出廷したエジプト人女性が被告に刺されて死亡した。被告はロシア出身の男アレックス・Wで、昨年この女性を侮辱した罪に問われていた。殺害されたマルワ・シェルビニさん(31)は、「ベールの殉教者」と呼ばれ、外国人排斥への反対運動の象徴となった。
写真)イスラム社会から怒りと悲しみの声が発せられ、各地でデモが起こった。©Vahid Salemi/AP/Press Association Images

世界北朝鮮、日本海に向けてミサイル発射 (4日)

ドイツクリュメル原発で事故(4日)

シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州のクリュメル原子力発電所で、変圧器がショートし、緊急停止するという事故が起きた。同原発では2年前にも火災が発生したばかりで、原発の安全性をめぐり、議論が高まった。

日本大阪のパチンコ店で放火、4人死亡(5日)

世界新疆ウイグル自治区で大規模な暴動 (5日)

ドイツクヌート、ベルリン永住へ(8日)

引越し問題で揺れていた国民的アイドル、シロクマのクヌートの所在について、ベルリン動物園にとどまることが決まった。クヌートの父親ラルスを貸し出したノイミュンスター動物園に計43万ユーロを支払うことで決着。

日本衆院解散、総選挙へ(21日)

ドイツVWが主導権を握り、ポルシェと統合へ(23日)

経営統合に向けて話し合いを進めていた自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)と高級スポーツ車メーカー、ポルシェ。当初はポルシェがVWの買収を図っていたが、巨額の負債を抱え、VWに主導権を譲ることとなった。両社は2011年の統合を目指している。

8月 August

日本酒井法子、覚せい剤所持で逮捕(8日)

ドイツベルリンに「最短地下鉄」開通(8日)

ベルリンで地下鉄の新線55号線が開通した。駅は3つしかなく、始発駅から終点まで乗ってもわずか3分のドイツ最短の地下鉄。しかし、総事業費は3億2000万ユーロと膨大で批判も上がった。

世界スーチーさんに有罪判決、軟禁続く(11日)

ドイツベルリンで世界陸上開催(15〜23日)

陸上競技の祭典「世界陸上」がベルリンで開催された。昨年の北京五輪でも活躍したウサイン・ボルト(ジャマイカ)が世界記録を連発。日本勢では、女子マラソンで尾崎好美が銀メダルの快挙を成し遂げた。

世界米カリフォルニアで
18年間、少女を監禁した夫婦を逮捕(27日)

9月 September

ドイツアフガニスタンで連邦軍が空爆要請(4日)

アフガニスタン北部のクンドゥズ近郊で北大西洋条約機構(NATO)が反政府武装勢力タリバンに強奪された燃料輸送車2台を空爆し、多数の民間人が犠牲となった。民間人に被害が及んだことから、空爆を要請した独連邦軍に対し、国内外から非難が集中した。

ドイツGM、マグナへのオペル売却を決定(10日)

経営再建中の米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、傘下の独オペルをカナダ自動車部品大手マグナ・インターナショナルに売却することを決定。オペルにつなぎ融資をしている独政府の要求に配慮した結果となった。

ドイツブルナー氏の勇気ある行動(12日)

ミュンヘンで17歳と18歳の若者が4人の子どもに金銭を渡すよう強要。居合わせたドミニク・ブルナー氏(50)がこれを阻止しようとしたところ、逆上した若者から殴る蹴るなどの暴行を受け、死亡した。ブルナー氏の勇気ある行動に対し、バイエルン州政府は勲章を授与した。

日本政権交代、鳩山内閣が発足(16日)

政権交代第45回衆院選で、民主党が圧勝。「脱官僚」を目指し、民主・社民・国民新の3党連立の鳩山内閣が発足した。
写真)©Itsuo Inouye/AP/Press Association Images

ドイツ総選挙、CDU・CSUが第1党を維持(27日)

任期満了に伴う連邦議会選挙が行われ、メルケル首相率いるCDU・CSUが得票率33.8%で第1党を維持した。SPDは過去最低の23%、大躍進した自由民主党(FDP)は14.6%。CDU・CSUはSPDとの大連立を解消し、FDPとの連立を目指すことになった。

10月 Oktober

世界米カリフォルニアで
18年間、少女を監禁した夫婦を逮捕(27日)

ドイツテロに脅えたオクトーバーフェスト(4日)

毎年恒例の伝統的なビールの祭典、ミュンヘンのオクトーバーフェストが9月19日~10月4日の16日間にわたり開催された。好天に恵まれたものの、国際テロ組織アルカイダによる脅迫ビデオの影響で来訪者は減少し、570万人(前年比30万人減)だった。

ドイツSPD、ガブリエル氏が新党首に(5日)

総選挙で歴史的大敗を喫し、辞意を表明していたミュンテフェリングSPD党首(69)の後任にガブリエル氏(50)が就くことが決定した。SPDは、このほかにも執行部に若手と女性を多数起用し、再生を図ることに。

ドイツノーベル文学賞に独作家(8日)

ルーマニア出身のドイツ人女性作家ヘルタ・ミュラー氏(56)が、2009年のノーベル文学賞を受賞した。翌日には、オバマ米大統領にノーベル平和賞が授与され、これについては賛否両論の意見が出た。

世界トルコとアルメニアが国交樹立(10日)

ドイツ通販クヴェレ、売却先なく解散へ(20日)

親会社であるアルカンドルが7月に破産を申請して以来、売却先を探していた通信販売クヴェレが解散することになった。通販国内最大手としての82年間の歴史に幕を閉じ、大規模な売り尽くしセールを敢行した。

ドイツ新型インフル、予防接種スタート(26日)

新型インフルエンザ(A/H1N1)のワクチン接種が国内で開始された。しかし、副作用への懸念から国民の3分の2がワクチンの摂取を拒否。また、政府高官には副作用が少ないとされる「特別なワクチン」が用意されていることが分かり、国民から不満の声が噴出、混乱が広がった。

ドイツ第2期メルケル政権発足(28日)

第2期メルケル政権発足総選挙後、交渉を続けていたCDU・CSUとFDPは連立合意に達し、メルケル首相を新首相に選出して2期目となるメルケル政権を発足させた。保守中道連立は1982年から98年まで続いたコール政権以来、11年ぶり。新政権は、膨れ上がった財政赤字を抱えつつ、減税に取り組むというイバラの道を歩き出した。
写真左から)ヴェスターヴェレFDP党首、メルケル首相、ゼーホーファーCSU党首。

11月 November

ドイツGM、オペル売却を撤回(3日)

米自動車大手GMは、取締役会で傘下の独オペル売却を撤回することを決めた。オペルを子会社として維持しつつ、自力での再建を目指す。しかし、半年以上も前から独政府を交えた話し合いが行われ、カナダの自動車部品大手マグナへの売却が最終合意に入っていた段階での突然の方向変換に、独政府や従業員らが猛反発した。

世界アフガニスタン、カルザイ大統領再選(7日)

ドイツベルリンの壁崩壊20周年(9日)

ベルリンの壁崩壊20周年東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」崩壊から20周年を迎え、ベルリン中心部ブランデンブルク門前の広場で記念式典が行われた。各国の要人が出席し、壁跡地に並べられた約1000個の巨大ドミノ倒しが行われるなど、壁崩壊を盛大に祝った。
写真)ポーランドのワレサ元大統領が、最初のドミノを押し倒した。©Gero Breloer/AP/Press Association Images

ドイツGKエンケ氏が自殺(10日)

GKエンケ氏が自殺サッカードイツ代表GKロベルト・エンケ選手(32)が列車にはねられて死亡した。同選手のテレザ夫人が記者会見で、同選手がうつ病を患っていたことを明らかにし、後に遺書が発見されたことから自殺と判明。ドイツ全土に大きな衝撃と悲しみを与えた。
写真)ハノーファーで行われたエンケ選手の追悼式には、サポーターら4万人が駆けつけた。©Frank Augstein/AP/Press Association Images

ドイツ80歳以上、50年後は7人に1人(18日)

連邦統計庁が、50年後の2060年には国内人口が現在の8200万人から6500~7000万人に減少し、80歳以上の人口は現在の14人に1人から7人に1人に増加するとの予測を発表。連邦政府は、加速する少子高齢化に危機感を募らせ、すぐにでも対策を練るとしている。

世界「ドバイ・ショック」、全世界に波及(26日)

ドイツユング前国防相が引責辞任(27日)

アフガニスタン北部のクンドゥズ近郊で9月、連邦軍が空爆を要請し、市民を含む142人が死亡した問題で、情報を隠ぺいしていたとしてユング前国防相らが引責辞任した。12月7日には、連邦政府が、同空爆で犠牲になった民間人の遺族に対し、補償を行う方針を明らかにした。

12月 Dezember

世界リスボン条約、発効(1日)

リスボン条約、発効「EU大統領」にベルギーのファンロンパイ首相(写真左)、「EU外相」に英国出身のアシュトン欧州委員(写真中央)が選出された。
写真)©Geert Vanden Wijngaert/AP/Press Association Images

ドイツブランデンブルク州でシュタージ問題(2日)

9月末の州議会選挙の結果、SPDと左派党が連立政権を樹立したブランデンブルク州政府の左派党員26人のうち、7人が旧東独秘密警察シュタージの関係者であったことが判明、野党から批判が相次いだ。

 
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