昨年12月13日に行なわれたバレーボール・ドイツカップ(ポカール)の試合でTSVヘルシングを3対1で下し、2度目となる決勝戦への切符を手に入れたビソンズ・ビュール。そんなビソンズ・ビュールには、現在、全日本メンバーの柳田将洋選手が所属している。
2016年のベルリン・リサイクリング・バレーズとの決勝戦に続き、2018年3月4日(日)にビソンズ・ビュールは、マンハイムのSAPアリーナで1万2000人の観客を前に再び決勝戦を迎える。今回対戦するVfBフリードリヒスハーフェンは、リーグ戦やドイツカップで何度も優勝経験があるチームだ。手強い相手ではあるものの、ビソンズ・ビュールにも十分チャンスはある。
在任8年のRuben Wolochin監督は「長期的なビジョンを持ってこの新しいチームを築いてきました」と、決勝進出への喜びを表現した。また、「私たちにとって重要なのは、実力のある若い選手たちがブンデスリーガでアピールするチャンスを得ること。今シーズン、まずはチームの形を作り、組み立てることを目指しました。その結果、次に向けて集中することができました」と話す。
マネージングディレクターのManohar Faupel氏は、「リーグの中でも若いチームで結成されているビソンズが決勝進出を果たしました。セッターのMario Schmidgall選手(19歳)、オポジットのAnton Qafarena選手(20歳)、ウイングスパイカーのCorbin Balster選手(20歳)といった若手が、彼らにとってプロ入り初となる今シーズン、中心となって戦ってくれました」と、新チームの仕事ぶりに胸を張る。そして「柳田将洋選手にも期待をしている」と続けた。
そんなチームからの期待を背負う柳田選手は、「マンハイムの大舞台に立つことができるのは、自分のバレーボール生活の中で大きなモチベーションとなっています。ベストを尽くし、良い結果を生み出したいです」と語ってくれた。
バレーボール・ドイツカップまで残り1カ月。パワフルなアタックやサーブを繰り広げる柳田選手とビソンズ・ビュールを応援しに行こう!(取材協力:鈴木ゼーバッハ由美)