ジャパンダイジェスト

Hideawayバーテンダー長澤優斗の クラシックカクテルな一杯

デュッセルドルフの静かな通りにたたずむ、カクテルバー「Hideaway」。バーテンダーの長澤優斗が、クラシックカクテルの数々をスタンダードナンバーのように一杯ずつ丁寧に語ります。今宵も至極の一杯をどうぞ。(取材・文:ドイツニュースダイジェスト編集部)

長澤優斗

長澤優斗

Hideawayのバーテンダー。日本のカクテルコンペティションで2度の優勝を経験し、2023年にはドイツのWORLD CLASS Bartender of the Yearのファイナリストに選ばれた。クラシックから日本のお酒を取り入れた創作まで、その確かな技術と日本のスピリットで人々を魅了している。
https://bar-hideaway.de
No.05

レディーキラーカクテルの代表格サイドカーSidecar

材料: ブランデー、ホワイトキュラソー、レモンジュース
アルコール度数: ★★☆
スタイル: シェイク

レディーキラーカクテルの代表格 - サイドカー

まだ20代前半のころ、ウイスキーはちょこちょこ飲んでいたんですけど、ブランデーの味はあまり得意ではありませんでした。でも初めてサイドカーを飲んだとき、「ブランデーってカクテルにしたらこんなにおいしいんだ!」というのが印象に残っています。ブランデーはブドウから造られているので、香りがすごく芳醇。サイドカーは度数が25%くらいあるのですが、さっぱりとして飲みやすいので「レディーキラーカクテル」とも呼ばれています。かつてサイドカー(側車付二輪車)は事故が多く、亡くなるのはたいてい横に乗っていたのが女性だったことから、この名前が付いたというのは衝撃的でした(諸説あり)。

ちなみにカクテルには著作権はなく、自分のオリジナルカクテルがほかの店で勝手に出されたとしても何も言えません。一方で、バーテンダーがいろいろなバーであらゆるカクテルを試して、それを持ち帰って新しいカクテルを創作するのはよくあること。今どんなカクテルが流行っているのか、日本と欧米でどんな違いがあるのかなど、情報を得たりトレンドを知ったりすることはバーテンダーとして大事なことだと思います。

 
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