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ラルフ・シュテーグナー

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ラルフ・シュテーグナー Dr. Ralf Stegner
1959年10月2日ラインラント=プファルツ州バート・デュルクハイム生まれ。SH州議会のSPD議員団長。同州SPD首相候補
©SPD

2005年からシュレースヴィヒ=ホルシュタイン(SH)州を率いるCDUのカールステンゼン首相とは、連立を組む以前からすでに犬猿の仲だった。そのため内相として入閣するも、2年後には対立して辞任。今年6月には、公的救済を受けたHSHノルトバンク頭取へのボーナス問題をめぐり、支給を認可していた同首相を公然と糾弾して連立を終らせることに。CDUは内閣信任決議の否決を通して州議会の解散、改選へと動き、政局混迷のきっかけを作った本人は、「赤いランボー」との評判をますます高めている。

フライブルク大学で政治学と歴史を、米ハーバード大学で行政学を修めた。1992年、SPDのハイデ・ジモーニス率いるSH州政権下で行政に入職。以後、労働社会青少年省次官、教育科学文化省次官、財務大臣を歴任し、05年の州議会選挙後にジモーニス政権を継ぐ予定だった。ところが蓋を開けてみると、SPDの獲得議席は過半数に満たず、CDUが率いる新政権の連立相手へと転落。同州SPDの首相候補としては屈辱だった。

しかし支持離れが進む現在のSPDにあって、自らの特徴を打ち出して人気を集められる数少ない政治家の1人であることは間違いない。歯に衣を着せぬ発言をするため、良く言えば毒舌家、悪く言えば未熟なインテリと呼ばれるが、気にするそぶりもない。CDUが改選を前倒しにしたのは今がチャンスと見たからだと言われると、「今こそ思い通りの選挙戦を展開できますね」と余裕で対応。家庭内では協調路線の人だそうだが。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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