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トルステン・テラー

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トルステン・テラー Torsten Toeller
1966年4月6日生まれ。クレーフェルト在住。ペット 用品スーパー「Fressnapf」を創業し、経営する。
©Fressnapf Tiernahrungs GmbH

ペット用品のディスカウントショップ「Fressnapf」を立ち上げたのは1990年。24歳だった。そして、今年8月には1000号目のフランチャイズ店をオープン。19年前、動物愛護の先進国ドイツにあるようでなかったペット用品スーパーのニーズに気付き、起業し、現在は欧州全体で従業員7000人を抱える、同業界では世界第3位の大手へと成長させたサクセスストーリーに、学歴重視のドイツ・ビジネス業界から驚異の眼差しが注がれている。

優秀な成績でアビトゥアを終えながら大学に行かなかったのは、早く自立したかったから。デュッセルドルフ近郊グレーフェンブロイヒのスーパーAllkaufに入社したのは、自分に小売の才能があると信じたからだ。熱心な仕事ぶりと尽きないアイデアで周囲をうんざりさせながら、抜擢されて米国へと小売市場トレンド調査に出張。ペット用品スーパー最大手のPetsmartを見て、「これだ! ドイツにはない」と思った。

ところが上司は新分野の開拓に二の足を踏んだ。そこで自力での起業を決心。資金は銀行と両親から20万マルクを借り、愛車のBMWを売って作った。店名には親しみやすい日常語のFressnapf(ペット食器)を選択。この抜群なネーミングで、エアクラートに開いたドイツ初のペット用品スーパーは、半年後に15店舗、1年後には50店舗へと急成長する。

ストレス解消は愛車AudiR8をぶっ飛ばすこと。誰にでも親称のDuで話しかけ、「ドイツ人営業マンは会議ばかりしている」と辛口批判も忘れない。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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