Prof. Dr. Miriam Meckel 1967年7月18日NRW州ヒルデン生まれ。コミュニケーション学教授。 ©Claude Stahel |
公共放送ARDの政治トーク番組司会者アネ・ヴィルさんのレズビアン・パートナーとして、また自らも政治経済問題について発信する華やかな大学教授として知られる。先頃、バーンアウトの体験を綴った新著『我が人生への手紙』を出版し、さっそくベストセラーの上位に躍り出た。
ミュンスター大学と台北大学で新聞学、中国文学、政治学、法学を学び、平行してARD、VOX、RTL各局の報道番組で編集レポーターとして活躍。1994年、26歳でコミュニケーション学の博士号を取得し、その翌年にミュンスター大の代用教授、そのまた4年後にはドイツ最年少、かつ大学教員資格の論文なしで正教授に抜擢された。
さらに2001年以後は、ノルトライン=ヴェストファーレン州のSPD政権下で広報官へと転身。05年からはスイスのザンクトガレン大学メディア・コミュニケーション・マネージメント学部長に就任し、同時にn-tv局で自身のトーク番組も持った。
ワーカホリックであることは間違いない。ベルリンとザンクトガレンを往復し、執筆し、講演で世界を飛び回り、パブリック・リレーション・アドヴァイザーになり、ブログを書く。1日の睡眠は3時間にも満たない。すると昨年秋に突然、何もできなくなった。
医者の診断は燃え尽き症。アルゴイのクリニックに5週間入院する。その体験を今回告白したわけだが、南ドイツ新聞などからは「問題は本人の限度のない欲に起因する」と辛口批評も。転んでもただでは起きない人であることは確かだ。
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