Jens Lehmann 1969年11月10日エッセン生まれ。元サッカー選手。 ポジションはGK。 ©Uwe Lein/AP/Press Association Images |
サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の閉幕に合わせ、南アフリカで7月16日、ドイツでは8月5日から上映が始まった『Themba』。南アフリカ東ケープ州の貧しい家庭に育った少年テムバが、逆境を乗り越え、南アフリカの代表チーム・バファナバファナのユニフォームを着るまでの軌跡を描いたこの独=南アフリカ合作映画で、少年を支えるサッカークラブのコーチ役を淡々と演じ、話題になっている。
大学入学資格を得てからGKとしてプロのキャリアをスタート。今年3月に引退するまでの21年間に、シャルケ04、伊ACミラン、ボルシア・ドルトムント、英アーセナル、シュトゥットガルトでプレーし、シャルケ時代にUEFAカップ、ドルトムント時代にブンデスリーガ、アーセナル時代にプレミアリーグの優勝に貢献した。
しかしドイツ代表チームでは、オリバー・カーンの控えに回ること8年。初めてレギュラー出場できたのは06年のW杯ドイツ大会だった。その準々決勝のPK戦で、対するアルゼンチンのPKを2本も止めたことは、現在も語り草になっている。
映画への出演を快諾したのは、監督ステファニー・サイコルトさんの仕事を応援できると思ったから。ドイツ系移民の子としてプレトリアに生まれ、反アパルトヘイト活動で投獄されたこともある同監督は、貧困やエイズなど南アフリカが抱える現実をテーマに描く。
メディアから俳優への転向について質問されると、「演技の仕事はきついね」と微笑。90分の勝負が性にあっているそうだ。
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