Dr. Heiner Geißler 1930年3月3日バーデン=ヴュルテンベルク州オーベルンドルフ生まれ。CDU所属。政治家。attacメンバー。 Foto: www.bilder.cdu.de |
シュトゥットガルト中央駅周辺の都市開発計画「シュトゥットガルト21」に反対する市民デモの広がりを受け、バーデン=ヴュルテンベルク州マップス首相(CDU)からの要請で、プロジェクト側と反対派間の調停役に就任。「最高の人選」と反対派からも歓迎され、早速10月22日からの毎週金曜日に情報開示と討議を行うことで、両者の合意を引き出した。
アビトゥア取得後にイエズス会の修練士になったが、「誓願にある清貧、純潔、従順のうちの清貧以外は守れそうにない」と悟って4年後に還俗。哲学と法学を修め、1962年にシュトゥットガルトの判事に任官後、州の労働社会大臣室長へと抜擢されて政界に入った。
67年からラインランド=プファルツ州の社会青少年保健相として、全国初の幼稚園法、病院改正法、スポーツ推進法を施行し、82年から3年間はコール連邦政権で青少年家庭保健相として活躍。2002年に連邦議員を引退した後も、数々の労働協約で調停役をこなした。
さらに07年からは、トービン税導入を目指す「attacもうひとつのグローバリゼーション」に参加。パブリック・アイ会議や世界社会フォーラムなどで「現在の経済システムは無責任。新しい経済秩序を求める」と主張し、闘うカトリック左派の存在を示している。
プロジェクト側にドイチェ・バーン、国、州、市が、反対派に自然保護団体、緑の党、鉄道利用者、市民グループが立つ「シュトゥットガルト21」。その調停に、彼のキャリアはどのような結果をもたらすだろうか。
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