Sabine Christiansen 1957年9月20日 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州プレーツ生まれ。ユニセフのドイツ大使。 |
1987年から10年間、ARDのニュース番組「ターゲステーメン」のキャスターを務めてきた。1998年からは報道プロダクションTV21を経営し、自分の名前を冠した政治トーク番組「ザビーネ・クリスティアンセン」を1本20万ユーロで制作。各界のVIPを総出演させるトークの女王として、日曜夜にARDから放送してきたが、ついに6月24日、番組から降板することになった。
しかし女王の退場を惜しむ声は少ない。番組はスタート時こそトークのパイオニアだったが、やがて同じ顔ぶれのゲストが同じ主張を繰り返すマンネリ状態に陥り、音声を消して見るパントマイム・ショーだとまで皮肉られていた。
また一方で、司会者として討論を仕切る能力を疑問視する声も消えなかった。批判のたびに、ルフトハンザのスチュワーデスだった前歴を引っ張り出されるのは、不本意だったに違いない。しかし、連邦議会選挙でシュレーダー首相vs.シュトイバー候補(02年)、シュレーダー首相vs.メルケル候補(05年)のテレビ討論を司会したのは彼女。そして昨年6月にドイツのメディアで初めてブッシュ大統領にTVインタビューしたのも、この元スチュ ワーデスだったのである。
今後はCNBCヨーロッパ局の番組「グローバル・プレーヤー」を中心に仕事をし、ユニセフと子供基金の活動をさらに強化したいという。2度離婚した独身貴族ゆえ、どこに住むかは新しい恋人次第。「ヨーロッパは我が家」 の感覚らしい。
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