Fatmire Bajramaj 1988年4月1日ユーゴスラヴィア・コソボ自治州生まれ、ドイツ育ちのアルバニア人。連邦軍スポーツ促進団の職業兵。サッカー選手。現在1.FFCトゥルビネ・ポツダム所属。 ©Frank Augstein/AP/Press Association Images |
開会まで秒読みに入った第6回FIFA女子ワールドカップ。開催地ドイツの広告塔として、PR ビデオへの出演やインタビューへの対応など過密なキャンペーン・イベントをこなし、今は26日のオープニング・ゲームへと体調を整えている。
出生地は当時ユーゴスラビア・コソボ自治州のジュラコヴィッツ。人口のほとんどがアルバニア人の村である。しかし1989年、セルビア民族主義の台頭を恐れる両親に連れられて、生後1歳でドイツへと難民。ゾーリンゲン近郊レムシャイドで育った。
5歳でサッカー入門。2003年にU15(15歳以下)ドイツ代表に選ばれ、2年後の05年にはUEFA のU19(19歳以下)女子カップにも選抜出場、ベスト4へと進出した。08年にドイツ代表メンバーとして臨んだ北京オリンピックでは、3位決定戦で日本を相手に2得点を挙げ、銅メダルを獲得している。
PR ビデオでは真っ赤な口紅でキックし、『最も美しいワールド・カップ』のタイトルに違わない美貌を披露。それは“美しく、力強く、セクシーな女子サッカー”へとイメージを変えてファン層を拡大し、自立できるだけの経済基盤を作りたいからだ。
所属クラブから選手たちが貰う月給は500~2000ユーロ。副業を持たないと暮らしていけない。プレイボーイ誌でヌードになった選手もいる。しかし、「私はムスリムなのでしません」。今大会でのドイツ代表による3回連続のW杯制覇は成るか? 頑張れ!
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