Marietta Slomka 1969年4月20日ケルン生まれ。ジャーナリスト。ZDF総合ニュースheute journal のキャスター。 Foto: © ZDF/Thomas Morice |
公共放送ZDF の総合ニュースheute journal でキャスターを務めて11年。簡単には引き下がらないインタビュアーとして有名だ。先頃、その「端的な表現で柔軟に攻め込むスタイル」が認められ、ドイツ語文化への貢献者に贈られる「言語文化メディア賞」を受賞。「若い視聴者にもニュースに興味を抱かせる明快な話術」と評された。
ジャーナリスト志望を決めたのは、校外学習でケルンの地方紙を見学した10歳のとき。しかしケルン大学で国民経済学を修め、英国留学で国際政治を学ぶ中で、外交官へと気持ちが揺れ始めた。すると父親から、「お前は口を閉じていられないから止めておけ」と言われたと笑う。
海外向けラジオ局ドイチェ・ヴェレに入局してブリュッセル特派員になり、1998年にZDF の連邦議会詰め記者へと転身。2001年1月にheute journal のキャスターに抜擢され、氷のように透き通る青い瞳とシャープな低音で話題をさらった。
3分枠のインタビュー準備に3時間を掛け、返ってきそうな答えを何種類か想定して攻め方をシュミレーションする。言葉を濁す政治家には辛い相手だ。今回の受賞でも、「政治家の話は時に理解不能。クリアに表現しない人は、はっきりとした考えがなく質問を理解しなかったか、問題を隠そうとしているかのどちらか」と注文をつけた。
遠距離交際を経て2004年に結婚した夫クリストフ・ラング(民放RTL のキャスター)いわく、「女性はずうずうしさにおいて遊べる幅が大きい」とか。
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