1977年2月14日ミュンヘン生まれ。
4月からドイツ海賊党の幹事長。
©Carsten Rehder/DPA/Press Association Images
4月に海賊党の幹事長に就任し、政治トーク番組やインタビュー番組への出演が増えた。その一方で、生計を今まで通り第2種失業手当(通称ハルツ4)の受給で立てていたら、労働局から「出演料を報告せよ」「ハルツ4の受給条件は収入と就労時間が限度以下であること」とお達し。「幹事長は無給の名誉職」と反論したが、対立は世論を巻き込んでさらに拡大したため、ついに7月4日、本人が言うところの「(労働局の)職を辞退する」はめになった。
成績評価が全国一厳しいバイエルン州で、最高の1を超える0.8でアビトゥアに合格し、州の英才奨学金で数学、哲学、演劇教育学を次々に学んだが、「楽しめない就労環境では病気になる」からと2005年、ハルツ4受給者になり、以後はフリーランスで演劇創作活動を行っている。
国民に最低限の生活費を無条件で支給するベーシックインカム制度の導入を方針に掲げ、幹事長に立候補した際は「党と大衆の間に多くの橋を架けたい」と挨拶。それを実践するためか、サンダル履きで現れたギュンター・ヤオホの政治トーク番組では放送中にスマホでツイートし続け、ゲストばかりか世論からも不興を買ってしまった。
「フリークの時代到来」(シュピーゲル誌)、「ポナーダーはそこら中にいる。国は彼ほどの英才まで養うべきなのか」(シュテルン誌)とメディアに書かれ、週50時間も働く幹事長に俸給を出さない党へも批判が派生するに及び、ついに降参。職業政治家の道を踏み出すことになった。
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