1978年11月10日ローア・アム・マイン(バイエルン州)生まれ。理学療法士。女子サッカーのGK。
©Carmen Jaspersen/DPA/Press Association Images
先月スウェーデンで開催された第11回サッカーUEFA欧州女子選手権(Women's EURO 2013)にドイツ代表チームのキャプテンとして出場し、全6試合で許したゴールはたった1本。7月28日に行われた決勝戦ではノルウェーのPKを2本とも阻止し、同選手権で8度目、また1995年以来6連覇となる優勝の立役者になった。
ユース時代にFWからGKへとポジションを替えたのは、たまたまけがで抜けたキーパーの代役をして才能に目覚めたから。ニュルンベルク、ヴァッカー・ミュンヘン、バイエルン・ミュンヘン、トゥルビネ・ポツダムと移り、09年から今年6月までフランクフルトに所属。9月から豪州リーグのブリスベンに移籍し、来年からは米国で“サッカーだけで稼げるプロ”を目指す予定とのこと。
ドイツ代表には18歳から選ばれていても10年間出番がなく、やっと起用された2007年のワールドカップ北京大会ではマルタ選手(ブラジル)のPKを止めて大会失点0を記録。「ドイツにアンゲラーありき」と評判になり、同期がほぼ退いた現在でもチームの要にいる。欧州選手権の優勝記者会見では、パーティーを待ちきれない20歳前後の選手たちからせっつかれて「はいはい、幼稚園児たち、今日は外出しても良し!」と笑いを取った。
プライベートでは、2年前にバイセクシュアルであることを公表し、「騒がれるだろうと身構えていたら何もかも普通で拍子抜け」した。見知らぬ93歳の男性から道で「えらい」と声を掛けられるなど、好意的な反応に感激さえしている。
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