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ベルント・シュースター

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ベルント・シュースター Bernd Schuster
1959年12月22日アウグスブルク生まれ。80年代を代表するMF。現レアル・マドリッド監督。

1980年にFCバルセロナへ移籍して以来、数々の外国チームで働いてきたが、メーンはスペインだった。そして今季、スペインリーグの昨シーズン覇者レアル・マドリッドと監督契約を結び、サッカーファンとドイツのメディアを熱くしている。

1978年に18歳でFCケルンの選手になり、2シーズン中に10ゴールを記録。80年のヨーロッパカップでは最優秀選手に選ばれた。しかし自主性の強さが災いして監督と衝突。6歳年上の妻と息子を車に乗せてバルセロナへと突っ走ったのは、「恐れを知らない21歳だったから」。スペイン初のドイツ人選手は“El angel rubio”(金髪の天使)のニックネームでスターとなり、レアル、アスレティコ(西)、レバークーゼン(独)、ピューマス(メキシコ)と渡って引退。96年に古巣のケルンで監督デビューを果たした。

ドイツでは皮肉まじりに、「サッカー史で唯一ワールドカップに1度も出場しなかったトップ・プレイヤー」と言われる。本人はいずれの大会でもナショナルチームへの協力を表明していたが、扱いにくい一匹狼を起用する監督はいなかった。

「たしかに私のような選手を好む監督は少ないだろう」と言いつつ、「そうしたタイプの中に不確実だが天才的なプレーをする選手がいるもので、彼らの自発力を押さえつけるのはよくない」とも。レアルが年俸350万ユーロで雇った新監督に求めるのも、そうした“気まぐれ選手”たちから非日常の能力を引き出すこと。手腕が問われている。

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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