1965年12月21日モントリオール生まれのドイツ人。独英仏語のトリリンガル。コメディアン。
©WDR/Thorsten Jander
ドイツ・コメディー賞に輝くこと10回。スケッチ・コメディーとパロディーの女王だ。トークショーと国際イベントの司会もこなす。去る7月15日、公共放送WDRで昨年から続くトーク番組『Anke hat Zeit』(アンケのおしゃべりタイム)に、駐英エクアドル大使館からウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジ氏がライブ出演し、注目を集めた。
メディアの仕事を11歳の頃からしている。ケルンの児童合唱団に加わって歌手ウド・ユルゲンスのツアーに同行したところをラジオ・ルクセンブルクに見初められ、以後2年間、子ども番組のキャスターとしてマイクを握って以来の大ベテランなのだ。2011年にドイツで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストでも、英独仏の3言語で司会を担当。翌12年のアゼルバイジャン大会では、ドイツ側審査員として国内集計を発表する際に「アゼルバイジャンの皆さん、今日は誰も自分の国に投票できませんでしたが、選ぶって素晴らしいでしょ。幸運を祈ります。ヨーロッパはあなた方を見ていますよ」と暗に同国の世襲独裁体制を批判し、大反響を呼んだ。
今回『Anke hat Zeit』でのハプニングは、招待した舞台監督アンゲラ・リヒターさんが創作演劇で懇意になったアサンジ氏を番組に連れて来る形で実現。スクリーンの向こう側からインターネットの情報漏えいと米国外交公電の流出問題について告発する同氏に、会場は静まり返ってしまった。
人生最大の後悔は、教育学を修了しなかったこと。「笑わせられるのは物事に大真面目な人だけ」と語るプロ中のプロだ。
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