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チャールズ・ムハメッド・フーバー

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チャールズ・ムハメッド・フーバーCharles Muhamed Huber
1956年12月3日ミュンヘン生まれ。
本名カール=ハインツ・フーバー。連邦議会議員。
©Bernd von Jutrczenka/DPA/Press Association Images

元俳優としての知名度と、CSUを支持基盤とする活動に目を付けた姉妹政党CDUのヘッセン支部から請われ、住民票を同州ダルムシュタットへ移して2013年秋の連邦議会選挙に同党から立候補。当選し、今はベルリンの連邦議員宿舎暮らしだ。しかし、1年半が経過しても政治プロの役割にはまだ馴染めないらしく、先頃はメディアからも皮肉交じりに取り上げられている。

ミュンヘン駐在のセネガル人外交官の父とドイツ人の母との間に婚外子として誕生、母方の祖母に育てられた。父親とは28歳で初めて会ったという。歯科技師であったが、素人演劇で見出されて、1985年にテレビ刑事ドラマの古典『Der Alte』にゲスト出演。1年後からは常連キャストとなり、10年間演じた「刑事補ヘンリー・ジョンソン」は有名なキャラクターになった。

しかし、「車ナンバー記録しました」「殺人でしょうか?」といった台詞を言うだけの役柄に限界を感じ、そうかといってアフロ系俳優への出演オファーにも限りがあるため、1996年、エチオピア観光省のアドバイザーへと転身。国連にも関わり、アフリカとドイツを結ぶ政治、経済、人権活動を行ってきた。

2004年に出した自著『Ein Niederbayer im Senegal(セネガルのニーダーバイエルン人)』では、周囲の好奇の目、アフリカへの屈折した感情を赤裸々に語り、バイエルン文化と歴史への愛を伝える傑作となった。活動名のチャールズは幼少時からのニックネーム、ムハメッドは尊敬するモハメド・アリから。政治プロの自覚が待たれるところだ。(Y.T.)

 
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高橋容子 ドイツニュースダイジェスト創刊時からの常連ライター。日本で文芸映像翻訳を手がけ、渡欧。英・独・豪と移り、現在はスペインのバスク州暮らし。 www.geocities.jp/takahashi_mormann
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