医師・専門家に聞きました!
ドイツで受診する際や
健康に暮らすためのヒント
内科 Innere Medizin
風邪をはじめ、腹痛や頭痛などの身体の不調を感じた際にお世話になる機会が多い内科。まず、日本からドイツに引っ越してきたばかりの人は風邪をひきやすいので注意しましょう。ある程度の距離を移動すると、その土地に蔓延するウイルスが異なります。当然そのウイルスへの抗体ができていない人は、引っ越し後に体調を崩しやすいというのが風邪のメカニズム。たかが風邪と甘く見る人もいますが、場合によっては脱水症状を引き起こしたりと悪化する可能性もあるので油断は禁物です。特にドイツでは朝早く来て待っていれば受診できる日本の診察のシステムとは違い、完全予約制のため当日空きがない場合は、後日改めて受診することになります。このような状況を考慮した上、身体の異変を感じたら我慢をせずになるべく早めに診察の予約を取り、受診することを心がけてください。
ドイツと日本では植物の種類が違うことから、ドイツに来て花粉症になる人や、ハウスダストによる喘息および気管支過敏症などのアレルギー症状を引き起こす人もいます。欧州では床がカーペットであったり、特にドイツの家屋は密閉性が高いという構造の違いがあるためです。ハウスダストによるアレルギーを予防するためには、1日5~10分程度窓を全開にして、空気の入れ替えをすることを習慣化しましょう。
生活拠点がドイツに変わった今、予防接種についても意識を高く持ちましょう。現在、日本だけではなく欧州でもはしかが流行しています。1970年から1990年に日本で生まれた人は予防接種を通常1度しか受けていないません。医学的には現在2回接種の必要性が認められ、日本の制度も変わっています。またドイツでは破傷風・ジフテリア・百日咳・ポリオ混合ワクチンは10年毎に定期追加接種を受けることになっています。そのほか、A型・B型肝炎、FSME(ダニ脳炎)などを接種することをおすすめします。
インフルエンザの予防注射も会社を急に休めない人や妊娠を考えている人(生まれてくる赤ちゃんに予防接種による抗体を渡すことができるため)は、毎年受けてください。予防接種に関しては、一度かかりつけ医や家庭医に相談をしてみましょう。また、長期滞在の場合には1~2年に一度は健康診断を受けるよう心がけてください。健康診断はメタボや高血圧など、早死にに繋がるような要素を発見するのに役立ちます。
point
- 体調が優れない時は我慢せずに早めの受診を
- 予防接種について家庭医に相談しましょう
- 毎日の換気を習慣付け、ハウスダストを撃退
お話を聞いた医師
篠田郁弥先生 1970年に駐在員家族子女としてデュッセルドルフに来独。マインツ大学医学部を経て、1993年デュッセルドルフに「篠田診療所」を設立。総合臨床医として一般的な診療をはじめ、ドイツ公認の総合内科専門医として心臓循環器科、喘息・アレルギー、消化器内科・胃カメラ、健康診断などの科目も診療。また、デュッセルドルフ大学の臨床指導師としても活躍している。
Praxis Dr. med. Shinoda(篠田診療所)
Oststr. 84, 40210 Düsseldorf
TEL:0211-161409
www.dr-shinoda-in-d.de
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最新の医療で皆様の健康維持の手助け。心と医学の理と社会環境の接点の一つだと考えます。 -
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日本語サポート付きの人間ドックと糖尿病の専門外来診療所です。
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