ブンデスリーガの中で唯一、高原直泰と稲本潤一の日本人選手二人がプレーするチーム。1990年代後半以降は1部と2部の間を行ったり来たりしていたが、2005/06シーズンから1部に復帰した。新たな補強選手も加わり、今季は残留争いから脱出したいところだ。
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Eintracht Frankfurt |
アイントラハト・フランクフルト |
ここ数年は、リーグ2部に降格した時期もあり低迷している。昨シーズンは単調なサッカーで、リズムの変化もなく試合を運んでいた。今季どれだけ上位に食い込んでいけるかは、退団したヒュッジェルの穴を埋める稲本、そして新加入したドイツ経験10年目のマハダヴィキアにかかっている。守備面でもガリンドに期待できるので、昨季よりは好成績を残すに違いない。
昨シーズンのボール所有率は48.7%でリーグ12位。しかし、パス成功率は79.2%で7位とまずまずの数字だ。それにもかかわらず、けっきょくリーグ14位に終わったということは、無駄なパスを成功させたのだろうか……。決定的なパスはすべてと言っていいほど、縦へのイチかバチか?のパスが多く、アイデアやリズムの変化から繰り出されるものはない。
今季の課題は、昨シーズン58失点したDFラインだ。稲本がボランチでどこまで守備に専念できるか、そしてMFシュトライト、マハダヴィキア、FWアマナティディス、高原の活躍次第によって結果は違ってくるだろう。今シーズンは良いときもあったが、現在は定位置より少し上の状態か。システムは基本的に4-4-2、MFはひし形になる可能性が大きい。
日本人選手二人が一度に見られるチームは、ここフランクフルトしかない。ケガさえしなければ二人はレギュラーのはず。ぜひ、スタジアムへ応援に行こう。
TEAM DATA | |
創立 | 1899年 |
過去の戦績 | ブンデスリーガ 優勝1回 DFBカップ優勝4回 UEFAカップ優勝1回 |
ホームグラウンド | コメルツバンク・アレーナ |
チームカラー | 赤と黒 |
愛称 | SGE、Adlerträger、Schlappekicker、 Die Riederwälder |
監督 | フリードヘルム・フンケル |
公式サイト | www.eintracht.de |