1984年12月28日デュッセルドルフ生まれ。メットマン在住のドイツ人プロゴルファー。
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欧州ツアーで総合優勝したのは2008年。その2年後に全米プロゴルフ選手権に勝ってメジャー大会初制覇を果たし、11年に2カ月間だけ世界ランキングのトップにも立った。昨年9月に開かれた欧米対決ライダーカップの最終18ホールでは、見事なパットで欧州チームに連覇をもたらし、今年はPGAツアー出場権を手に、4月のマスターズ・トーナメントに参加。ゴルフ人口が多いとは言えないドイツで今、熱い注目を集めている。
少年サッカーでも地方代表に選ばれるほど優秀だったが、「チームスポーツより自分次第のゴルフのほうに大きなチャンスがあると思って」、アビトゥア取得後にプロゴルファーの道を選んだ。10歳からクラブを握り、15歳のときに、ハンディキャップはすでに0。2005年の渡米体験でモチベーションの大切さを学んだ。「自分より才能があった」同期の多くがトップに残れなかったことを「どうしてなのか分からない。ゴルフには才能以外の何かが必要なのかもしれない」と言う。
そしてゴルフとは、「サッカーとメンタル面で正反対の、フラストレーションを押さえ込むスポーツで、攻撃性は自滅する」と分析。大会には、フィットネスのピラティスで頭と身体を解きほぐして臨んでいる。
昨年12月、公共放送ZDFからエンターテインメントショー「Wetten, dass..?」の出演依頼を土壇場でキャンセルされたことは、「ゴルフの魅力を伝えたかっただけに残念」だったが、自分のHPに生の声を書くことでファン層拡大に貢献する。現在の世界ランキングは33位前後。先は長い。