(ベルリン 8月29日)ベルリンで盗難被害が増加しており、特に地下鉄駅でスリに遭う盗難件数が際立っていることが明らかになった。ベルリン市内務省によると、今年上半期のベルリン市での傷害、強盗、名誉棄損、器物破損などの犯罪件数は前年同期比とほぼ同じで、これに対して窃盗件数だけが目立って増えている。
同内務省はベルリン市内の173の地下鉄駅における被害状況をリストアップ。これによると、すでに上半期だけで昨年1年分の盗難件数を記録しているケース、または昨年1年分を超えるケースも出てきている。
たとえば、SバーンとUバーンが交差するブンデスプラッツ駅では、昨年1年での盗難件数が51件だったのに対し、今年上半期の6カ月だけですでに113件の被害届があった。一方、地元サッカーチーム、ヘルタ・ベルリンの本拠地であるオリンピックスタジアム駅では、昨年1年の38件に対して今年上半期は21件と、駅によっても大きな違いがあった。
観光ブームが続いてるベルリンは近年、訪問者数が右肩上がり。盗難件数の増加は観光ブームの影響と見られる一方、犯罪への取り締まりが甘いとして改善を求める声も上がっている。
20 Dez. 2024 1232号
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