新型コロナウイルスの感染拡大防止による規制で、現在ドイツでも多くの家族が困難な課題に直面している。首都ベルリンに住むある高校生は、ほかの生徒と比べて不利な条件下にあるとして、ドイツの大学入学資格である「アビトゥーア」の受験を延期したいと地方行政裁判所に申し出たが、却下された。
この生徒は家族で窮屈なアパートに住んでいるため勉強に集中する環境が整っていないこと、またコンピューターを所有しておらず、図書館での調べ物もできないことから、試験に備えられないと訴えた。しかし裁判所は、生徒の状況は特別とは言えないと判断したという。