ドイツ各都市では9月に入り、オーケストラのコンサートシーズンを迎えた。しかし、2020年のシーズン幕開けは、新型コロナウイルスの影響によって例年通りとはいかない。
ハンブルクのコンサートホール「エルプフィルハーモニー」では、ウイルス対策のため、観客はホール入場から着席までマスクを着用。演奏家たちも十分な距離を取った上で演奏するほか、演奏会中の休憩時間は設けられていない。
人数制限も行っており、観客は通常の3分の1程度。財政的に厳しい状況に立たされることになるが、ディレクターのクリストフ・リーベン=ゼッター氏は「私たちは再び演奏することを願い、観客もまた演奏会を求めている」と語り、チケットを値上げする予定はないという。
15 Nov. 2024 1230号
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