環境保護に積極的なこと知られるドイツ人だが、実は彼らでさえも、持続可能な社会をつくるためにジレンマを抱えているようだ。GreenCity AGの調査によると、ドイツ人の多くが環境に配慮して行動しているものの、実行するために多額のお金や手間がかかる場合には、消極的になる傾向があるという。
例えば、生活をより持続可能なものにするために、日用品の買い物は地元ですることを心がけているという人が66%、エネルギー効率の高い家電を使用している人が54%と多数。また、有機野菜や地元で生産された食品を定期的に購入する人の割合も高く、回答者の約半数がプラスチックを含まない製品を購入しているという。
一方、持続可能な方法で生産された衣類などは高価なことが多く、それらを進んで購入する人は24%しかいない。また、費用がかかる断熱材購入や再生可能エネルギー源への投資を予定している人は13〜15%とごくわずか。ただし賃貸の場合は、最新暖房技術や太陽光発電システムなどが設置されている家の人気が高く、借り手の約3分の2が、そういった設備が整っていれば高い家賃を支払うことをいとわないと回答した。
15 Nov. 2024 1230号
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