ドイツの消費者はプラスチックを使用したものより再生紙を使ったものを選ぶ傾向にあるが、消費者相談センターの環境専門家によると、これらの再生紙は必ずしも環境に優しいとはいえないと警告している。
特に一部の業者が有機牛乳に使用しているような「古紙風」の飲料包装紙は、実はリサイクル紙ではなく複合材料。処分する際は、プラスチック製品や金属製品用の黄色いゴミ箱に入れなければならない。また「リサイクル可能な包装を使用しています」などの文言は消費者を惹きつけているが、そもそもドイツの法律では、包装は常に再利用やリサイクルが可能な方法で製造されなければないことになっているので、当然のことなのだ。
ドイツ自然保護連合によると、現在青果物の6割が包装されて販売されており、その結果、2019年には10万3000トン以上の梱包廃棄物が発生。2016年よりも1万トンほど増えてしまっている。
15 Nov. 2024 1230号
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