ドイツ語学会(GfdS)は、2020年に最も多かったファーストネームを発表。それによると、女の子では「エミリア」、「ハンナ」、「エマ」で、男の子では「ノア」、「レオン」、「パウル」の人気が高かった。綴りが4パターンある「マテオ」(Mat(h)eo/Matt(h)eo )は、昨年の順位13位から4位へと9ランクアップ。このような飛躍は、近年では珍しいことだという。
ドイツ人の名付けの傾向としては、ファーストネームには日常的に使いやすいもの、ミドルネームには伝統的なものを名付けることが多いという。また時代の変化とともに、名前のもともとの意味や由来よりも、音韻を重視する傾向がみられる。これは、2014年にアレスバッハ社によって行われた保護者へのアンケート調査でも確認されており、男の子の名前よりも女の子の名前の方が、その傾向が強いという。
さらに、地域によって名前のトレンドに差があることも判明。例えば男の子の名前の場合は、旧東ドイツ地域では「マテオ」や「テオ」のように「-o」で終わるイタリア的なパターンの名前がランクイン。一方で、バイエルン州では他の州と違う名前が好まれており、1位は「ルーカス」。4位には「マクシミリアン」、5位には「ヤコブ」がランクインするなど、地域差がかなり大きいこともわかった。
ちなみにドイツには、厳しい命名ルールがあるのをご存じだろうか? ドイツ人の名前や由来をはじめ、最新のお名前トレンドなどを解説する、こちらのアーカイブ記事もぜひチェックしてみて。
http://www.newsdigest.de/newsde/features/10731-vorname-nachname-1/
15 Nov. 2024 1230号
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