環境保護団体WWFの分析によると、ドイツのスーパーマーケットで販売されている肉のほとんどは、代替肉よりもはるかに安いことが明らかになった。専門家によるとこの価格が生態系に影響を与えると警告している。
WWFは、今年4月末~5月末にかけて、ドイツのスーパーマーケット8社の広告パンフレットに掲載された922件の肉の価格を分析。調査によると、割引されたステーキやソーセージは1キロ当たり平均6.36ユーロ、割引された鶏肉は1キロ当たり5.67ユーロで販売されていた。一方、豆腐ソーセージや大豆バーガーは、割引価格であっても1キロ当たり13.79ユーロと、肉の2倍以上の価格だった。
また、肉の広告は代替肉の広告の約30倍の頻度で出されており、多くの場合では原産地が表示されていない。さらに質の高い家畜から作られた製品はごくわずかしかなく、割引商品のうちオーガニックのものはわずか2%だった。連邦環境局(UBA)は、ドイツにおける畜産業と動物性食品の大量消費が、環境や気候に悪影響を与えていると強調している。
15 Nov. 2024 1230号
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