バイエルン州で数百枚のデジタルワクチン接種証明書を偽造し、ネットで販売していたとされる詐欺集団が逮捕された。同州で医療制度の不正腐敗防止対策を管轄しているZKGが発表した。
この事件では、薬局の従業員が新型コロナのデジタルワクチン接種証明書のQRコードを偽造。それを1点350ユーロで販売したとされており、10月だけで500点以上の証明書を発行した疑いがもたれている。
偽造されたワクチン接種証明書は、ほかの欧州連合(EU)諸国でも発見されており、それらがミュンヘンにある薬局のコンピューターにつながっていることが判明。警察局の職員が薬局と従業員である容疑者の私邸を捜索し、約10万ユーロ相当の電子通貨や現金が押収された。従業員は偽造品を作った疑いが強まったとして、別の容疑者とともに拘留された。
連邦刑事庁は、8月中旬にドイツ語のサイバー犯罪フォーラムで不正なQRコードを提供している匿名の人物がいることに気づき、調査を進めていた。ZKGの広報担当者によると、偽QRコードの購入者の名前を特定することはできないという。
15 Nov. 2024 1230号
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