ジャパンダイジェスト

勇気ある市民に授与される「XY賞」とは? - ドイツの犯罪ドキュメンタリー番組が主催

11月9日、ドイツ国内の勇気ある行動を取った3名をたたえて、XY賞が授与された。ZDFと犯罪などを取り上げるドキュメンタリー番組「Aktenzeichen XY…ungelöst」の制作会社による賞で、2002年からこれまでに83人が受賞している。

今年の受賞者は、男性2名と女性1名。1人目は、ボンに住むアフマド・アル・シェイク・フセイン・ケームズさん(当時28歳)。公共バスの中で22歳の男性が突然ナイフで襲われたときに唯一行動を起こした。ケームズさんは、警察が来るまでためらうことなく犯人と一人で戦い、男性の命を救った。

2人目は、ゾーストに住むデニス・ヘニッヒさん(当時34歳)。助けを求める叫び声を聞いたヘニッヒさんは、元パートナーにガソリンをかけられて重傷を負った女性を救った。夜になると人通りが少なくなる工業地帯で起こった事件のため、ヘニッヒさんがいなければ命は助からなかったという。

そして、3人目はリア=ソフィー・シュレーマーさん(当時16歳)。フォルクマールゼンのカーニバルパレードの最中、観衆に向かって意図的に突っ込んできた乗用車のドライバーを止めた。さらに負傷者を治療にも貢献したという。

3人に賞を授与したゼーホーファー内務大臣は、「この3人に共通することは、ほかの人々の運命に無関心ではないこと」とコメント。受賞者には、賞金としてそれぞれ1万ユーロが贈られた。
 
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