2020年の1年間に報告された夫婦や元パートナー間での暴力行為の件数は、14万6655件と例年よりも4.9%増加したことが分かった。さらに女性139名、男性30名が、現在または過去のパートナーに殺害されたという。警察に通報したケースでは61.6%が意図的な犯行で、具体的には身体的暴力、レイプ、強制売春、殺人、過失致死などがある。
連邦刑事警察局(BKA)の報告によると、男性による犯行が圧倒的に多いものの、女性の割合は20.9%と増加傾向がみられる。暴力行為を行う原因は、離婚、仕事上のストレス、子育ての悩みなどさまざま。一般的に夫婦関係での暴力の要因としては、家父長制的な価値観や子ども時代の暴力体験が挙げられるという。
このデータは2020年に調査が終了した際のものだが、犯行自体はもっと前から行われていた可能性がある。そのためコロナ禍の外出制限によって夫婦関係や元パートナー間の暴力が大幅に増加したかどうかは、統計からは容易に推測できないという。
15 Nov. 2024 1230号
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