ビールジョッキを片手に仲間と語らい、ついでに必死でペダルをこいでカロリー燃焼もできてしまう移動式ビアカウンター、「ビアバイク」の是非が問われている。乗客自身とほかの道路利用者に危険が及ぶ可能性があるとの理由から、許可申請の義務によってその利用に制限が設けられたデュッセルドルフで、運営者がこの決定に対する異議申し立てを行い、現在ノルトライン=ヴェストファーレン州高等裁判所で係争中となっているのだ。「道路は皆のもの」と唱える賛成派に対し、反対派は「道路の用途は移動であり、この目的に適う乗り物のみが通行できる」として路上走行禁止を訴えている。確かに、ビアバイクは移動手段ではないが、一方で観光やスポーツ、歓談といった素朴な楽しみを提供し、根強いファンを抱えているのも事実。存続をかけた裁判の行方やいかに!?
15 Nov. 2024 1230号
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