サッカードイツ代表、そしてバイエルン・ミュンヘンでキャプテンを務めるフィリップ・ラームの周辺が騒がしい。事の発端は先月、ラームが自らしたためた著書「Derfeine Unterschied(絶妙な違い)」を出版したこと。ラームが、いかにして世界に名を馳せるサッカー選手にまでのし上がってきたか、その半生を彼なりのサッカー哲学に基づいて分析したという一冊なのだが、問題は、その中で歴代のドイツ代表監督を批判していること。ルディ・フェラーやユルゲン・クリンスマン、バイエルンの前監督ルイ・ファンハールらにダメ出し。さらには、「キャプテンとはどうあるべきか」との考察の中で、ドイツ代表主将を務めたミヒャエル・バラックやオリバー・カーンにまで言及。「違い」の分かる男を演じたかったようだが、空気を読めない男としてサッカー界から厳しい視線にさらされてしまった。
15 Nov. 2024 1230号
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