新年早々、繁殖馬として“前馬”未到の偉業を成し遂げたフロレスタン1世が息を引き取ったという悲しい知らせが舞い込んだ。享年26歳。ノルトライン=ヴェストファーレン州ヴァーレンドルフ出身のフロレスタン1世は、地元の牡馬能力テストの馬術、跳躍でトップに立つなど、輝かしい経歴を持つ障害競走馬。引退後は自然交配で1年半の間に130頭の仔馬を誕生させた後、人工授精によって約20年で7000頭の子孫を残した。そのうち2000頭が現在、国内で現役競走馬として活躍しており、中には障害競走馬のドイツ・チャンピオンや同ジュニア部門の世界チャンピオンなどの名馬も含まれている。颯爽とした足並みや高い運動能力が評価され、生前、繁殖によって180万ユーロ以上を稼ぎ出したフロレスタン1世。これからは、子孫たちの活躍を天から温かい目で見守っていくことだろう。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り