約50センチの大きさの石が突如、頭上に落ちてきら・・・・・・。考えただけでもぞっとする事件がケルンで起きた。現場は、かの世界遺産「ケルン大聖堂」。春うららかな快晴の月曜日、地上25メートルの場所に設置されていた石の外壁が突然剥がれ落ちた。石は落下する過程であちこちにぶつかり、徐々に砕けていったため、大聖堂の前で物乞いをしていた61歳の男性が軽傷を負ったのみで、被害が比較的小さくとどまったことが不幸中の幸い。ケルンの大聖堂を管理する会社は、「暴風を伴う嵐に襲われたわけでもないのに外壁が剥がれるなんて、今まで一度も例のない事故だ」と、頭を傾げている。永遠に続くように見える修復作業により、外観を維持しているケルンの大聖堂。今回、落下した石は14世紀からずっと大聖堂を支えてきた石の一部だったと言う。
15 Nov. 2024 1230号
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