ケルン動物園で8月末に、女性飼育員がアムールトラに背後から襲われて死亡した事件がその後、園側と動物愛護者らとの争いに発展している。騒動の発端は、同園のパーゲル園長自らが飼育員を襲ったトラを射殺したこと。これを受けて、動物園のフェイスブック上に非難の書き込みが殺到したのだ。園長いわく、「その内容は誹謗中傷、さらには脅迫じみており、中には園職員の個人情報を公開するなど、今回の一件とは関係ないものまで含まれていた」とのこと。園は、これ以上の侮辱には耐えられないとして、フェイスブックのファンページを閉鎖すると同時に、悪質な書き込み主たちに対する告訴に踏み切った。一方で、園長の判断に理解を示すコメントも多く、反応は賛否両論。ただ、同様の事件は後を絶たず、根本解決には飼育環境の見直しが必須との声が高まっている。
15 Nov. 2024 1230号
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