ベルリン随一の人気エリア、プレンツラウアー・ベルク。高い出生率を誇り、若いママたちがラテ・マキアートなどを片手にベビーカーを押す姿が定着している同地区に、その流れに逆行するかのようなカフェが登場した。入り口にベビーカーが入れないようコンクリートの柱が立ち、窓には禁煙や「犬お断り」マークと並んで、ベビーカーの立ち入り禁止を示すステッカーが貼られている。このカフェ「The Barn Roastery」を営むラルフ・リュラー氏は、子どもの入店を断る理由を「最高220度になる豆挽き機があり、火事の際に危険だから」と安全確保と結び付けて説明するが、静かな空間を保ちたいからというのが本音のようで、店内にはBGMもかかっていない。しかし意外にも母親たちには、「ゆっくりとコーヒーを味わえる」と評判のようだ。
15 Nov. 2024 1230号
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