暖かくなると、どこからともなくブ~ンと音を立ててやって来る蜜蜂。近年、ドイツの街中で蜜蜂が急増しており、この現象には「都市養蜂場」という名が付けられている。ヴュルテンベルク養蜂家連盟によれば、農地の多くをトウモロコシ畑が占め、6月以降は花粉が激減する一方、街中では1年中蜜の原料が豊富なため、都会での養蜂が増えていることが蜜蜂増加の原因。でも、恐れることなかれ。都市養蜂に使われているのは特におとなしい種類の蜜蜂で、めったなことでは人を刺さないそうだ。養蜂家連盟は家庭菜園愛好家に養蜂を奨励しており、実際にバーデン=ヴュルテンベルク州のクレッチュマン首相もアマチュア養蜂家の1人。州首相公邸で出来たハチミツは「政府ハチミツ」という名で、外国からの来賓用のお土産になっているのだとか。
15 Nov. 2024 1230号
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