サッカー・ブンデスリーガの熱き戦いが始まったが、フィールドの外でも激しい争いが起きている。その主役は、スタジアムでのビール販売権。数年前から大手メーカーが各クラブに大金を支払って同権利を手に入れ、長年ファンたちの喉を潤してきた地元の小規模醸造業者を締め出す傾向が続いていたが、ここへ来て大手同士の販売権の奪い合いも激化しているという。例えば、ビットブルガーはマインツやホッフェンハイムなど4つのスタジアムの販売権を押さえている。これほどスタジアムにこだわるのは、そこでのビールの消費量、宣伝効果が街中の飲み屋とは比較にならないから。観戦しながら飲むビールに特別な感情を抱くファンの心理を上手く利用したマーケティング戦術で、低迷が続くビール消費を盛り返したいところなのだろう。
15 Nov. 2024 1230号
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