今年は、天候に振り回される年だ。長く続いた寒い冬、想定外の大洪水、そして例年になく暑い夏。40度を越えたという日本の暑さと比べたら弱音は吐けないが、この天候不順は私たちの生活にじわりと影響を与えている。特に、スーパーマーケットのレシートをよく見ると、財布に厳しい現実に直面するはず。連邦統計局の発表によると、今年の食品価格の高騰は、2008年以来という激しい上昇を示しており、7月の食品物価指数は前年同月比5.7%の上昇。野菜は不作の影響で11.7%(前年同期比)の高騰。中でも劇的に上昇しているジャガイモの価格にいたっては、44.4%(同)も上がった。バターの価格も30%(同)を越える急上昇を記録。加えて、エネルギー政策の影響による電力価格の上昇も見込まれているというから、年末まで気が抜けない。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
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