刺激に溢れていながら、比較的物価が安く、旅行者の懐にやさしい大都市ベルリン。しかし、期待に胸膨らませた観光客を到着早々失望させるタクシー運転手がいた。このたび警察に御用となった運転手は、これまでに多数の外国人観光客から高額の料金を騙し取っていたという。特に悲惨な目に遭ったのがアルゼンチンからの観光客。テーゲル空港から市内のホテルに向かうため、この運転手のタクシーに乗車したが、10キロ走って言い渡された料金は256ユーロ。100ユーロ札を3枚差し出したが、運転手から「今のは10ユーロ札だった」と言われ、混乱して100ユーロ札をもう1枚手渡してしまったのだ。同様のケースは後を絶たず、同市のタクシー組合は利用者に、指定の乗車場所で待つタクシーのみに乗るよう呼び掛けている。
1 Nov. 2024 1229号
ベルリンの壁崩壊35年
壁崩壊後のドイツで
見えない壁を見るために