2月18日に放送された公共放送WDRの科学情報番組「Quarks &Co.」が物議を醸している。この回のテーマは「牛」。牛と人間の関わりについて解説する中で、「牛でひと儲けしたいなら、経済性を最優先させよ。広い小屋にできるだけ多くの牛を詰め込み、と殺の倫理的問題など考えるな」という内容を、架空のビデオゲームを用いて風刺的に伝えたのだ。これが全国の酪農家の逆鱗に触れ、放送直後からフェイスブック上などで「甚だしい誹謗中傷だ」「大量飼育など、特に槍玉に挙げられた方法は時代遅れで、そのような悪条件下での飼育を考える農家はいない」といった批判が集中した。製作側の意図は、「農家を批判するためのものではなく、純粋に経済の法則のみに従うシステムに疑問符を投げ掛けることだった」そうなのだが……。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り