ジャパンダイジェスト

“オーストリア語”を守れ!

同じドイツ語圏として、ドイツの親類のように見られることが多いオーストリア。しかし、首都ウィーンでは今、この国特有の言葉がテレビなどの影響でドイツのドイツ語に乗っ取られている! との危機感が高まっている。例えば代表的な挨拶言葉「Servus」は「Tschüss」に、袋を意味する「Sackerl」は「Tüte」に取って代わられつつあると、同市のハイニシュ=ホーゼク教育相は焦りを隠せない様子。同相は市内の学校教師に対して65ページに上る覚書を配布し、ドイツにおけるドイツ語と同等の価値があるものとして、オーストリア独自の言語文化を守るよう呼び掛けている。ただ、一方の教師はというと、過半数が「ドイツのドイツ語の方が形態として正しい」と認識しており、教育相の危惧が“オーストリア語”の保持に繋がるかどうかは微妙。

 
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