夏休み明けの初出勤日、同僚が挨拶代わりに「リフレッシュできた?」の一言。今、ドイツ中の職場でそんな光景が繰り広げられている。健康保険大手DAKの最新調査によると、今年、夏季休暇を取った人のうち、「良かった」「とても良かった」と答えたのは10人中9人で、昨年より満足度が上がったという。特に満足度が高かったのが、45~59歳の年齢層と東側地域の市民。30~44歳の層とバーデン=ヴュルテンベルク州には、あまりリフレッシュできなかった人が多かったようだ。最も多く上がった不満の原因は、「仕事のことが頭から離れなかった」というもの。回答者の10人に1人が、休暇中も携帯電話ないしネットで常に連絡が付く状態にしておくよう会社から命じられていたというから、完全にオフモードに切り替えられないのも無理はない。
1 Nov. 2024 1229号
ベルリンの壁崩壊35年
壁崩壊後のドイツで
見えない壁を見るために