ハンブルクで、新たな観光の目玉となる建設事業計画が持ち上がっている。それは、エルベ川河口の両岸を結ぶロープウェーの建設。個人資本による出資(つまり納税者には負担が掛からない)で、再生可能エネルギーを使用した環境にやさしいロープウェーだ。しかし、市民はこの計画に反対。その理由は、以下の3つ。①ロープウェーのケーブルを支える130mもの支柱が景観を損ねる。港湾都市ハンザにとって、港は市民の情感を掻き立てる場所である。②ロープウェーが市民にとって、便利な交通機関として機能しないと考えられる。③押し寄せる観光客によって、ザンクトパウリ桟橋付近が荒廃する可能性がある。市民は、「大都市はイベントマネージャーのためにあるのではない。生活の場なんだ!」と訴えているのだ。
20 Dez. 2024 1232号
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