昨年秋に世間を騒がせた“ぜいたく司教”を覚えているだろうか。そう、司教館の新築に巨額の建築費を投じて批判されたリンブルクのテバルツ=ファン=エルスト司教(当時)のことだ。同氏がこの一件で司教の座を追われ、レーゲンスブルクに逃げ込んだという後日談までは伝えられたものの、司教館のその後は? 豪華絢爛なチャペルの窓は10万ユーロ、芸術品の数々は45万ユーロ、建具費用は30万ユーロ……締めて3100万ユーロが掛けられた建物は、ぜいたくの極み。その用途に頭を悩ませていた司教管区の面々だが、このたび建物を一般解放することに決めた。町の教育関連行事や教会の委員会会議、夜のミサなどに利用されることになるというが、1万5000ユーロのバスルームだけは、まだ使い道が見付かっていないのだとか。
15 Nov. 2024 1230号
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