ジャパンダイジェスト

ファンタCMのドタバタ劇

1940年にドイツで生まれた炭酸飲料、ファンタ。米国コカ・コーラ社の製品であるが、きっかけは第2次世界大戦中に同社のドイツ法人がコーラの原液を輸入できなくなり、乳清とリンゴの繊維を代用して作ったのが始まりだ。さてこのファンタ、今年で生誕75周年を迎え、米国本社が当初の瓶を使用してノスタルジックなコマーシャルを制作。しかし、そのCMのうたい文句「古き良き時代、今もなお」が、混乱を招く事態に発展した。製作者側が意図した“古き良き時代”はファンタが誕生した当時(ナチス時代)ではなく、ブラウン管のカラーテレビやプラスチック製ラジオが出始めた60年代をイメージしていたらしいのだが、ファンタ製造の背景を知る人からすれば、戦時中を「良き時代」と呼ぶ人はいない。同社はこのCMを打ち切り、改訂版を制作するそうだ。

 
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