4月1日から、ドイツの公共放送の受信料が安くなった。とは言っても、たったの48セント。2013年に大幅な料金システムの変更があり、世帯ごとに17.98ユーロ/月が請求されていたところを、今後は17.50ユーロ/月となる。3カ月ごと、半年ごとなどと選べる支払い方法の関係で、4月以降の分もまとめて支払い済みという方は「損をした!」と、叫び声を上げるかもしれないが、もちろん4月以降の過払い分は請求できる。公共放送連盟は2014年、受信料として83億2000万ユーロの収益を得ており、これは前年比6億4300万ユーロもの増収。この大幅な収益増の影には、これまで公共料金の支払いを拒否していた層を取り逃さないための、住民局との連携がある。「テレビがないので……」という言い訳が通用していた時代は今や昔だ。
15 Nov. 2024 1230号
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