ここ10年間で、約30億回の食事が家庭から消えた。ドイツの食習慣が急激に変化していることが、ドイツ食品製造団体(BVE) による調査「消費者の選択2015」の結果、明らかになった。朝食と昼食を家の外で食べる人が特に増えており、小さな子どもについても、その傾向が高まっている。3~5歳の子どもが家で朝食を取る割合は、2005年の約77%から約66%に減り、昼食については、69%から半数以下の41%に激減した。また、日常的に家のキッチンに立つ人は42%。とはいえ、カルテスエッセン(冷たい食事)の文化があるドイツ、キッチンでの料理も火を使わないものであることも多く、毎日、温かい料理を作っている人は30%台にまで下がる。呼応するように、飲食業界では「お持ち帰り」商品のブームが生まれている。
15 Nov. 2024 1230号
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