2024年夏季五輪・パラリンピックの開催地に立候補していたハンブルクで11月29日、開催の是非を問う住民投票が行われた。結果、約65万票のうち反対が51.6%で賛成を上回った。これを受けショルツ市長は、「私自身は違った結果を望んでいたが、結果として受け入れざるを得ない」と、招致を断念することを表明。反対意見を後押しした要因としては、財政計画の不透明性、難民問題に加え、直前に起きたパリ同時テロがあったと推測されている。ミュンヘンも22年冬季五輪の招致について、住民の反対を受けて断念。国内では、ドイツではもはや国際的なメガ・イベントの実施は叶わないのではないかと、マイナス要因に過敏に反応する「German Angst(ドイツの不安)」が、自国の可能性の芽を摘んでいるとする懸念の声もある。
15 Nov. 2024 1230号
寒い季節を温かく彩る
ドイツのクリスマス飾り